社会保険労務士事務所しのはら労働コンサルタントBlog

東京都杉並区にある社会保険労務士事務所しのはら労働コンサルタントのブログです。元労働基準監督官の社会保険労務士が人事労務に関する疑問・お悩みに対応いたします。

著者:特定社会保険労務士 篠原宏治

「裁量労働制の不適切運用」で是正指導段階で企業名を公表する制度が開始

厚生労働省労働基準局長は平成31年1月25日、「裁量労働制の不適正な運用が複数の事業場で認められた企業の経営トップに対する都道府県労働局長による指導の実施及び企業名の公表について」(基発0125第1号)を発出し、裁量労働 […]

労災保険の休業(補償)給付の「待期期間」に災害発生当日は含まれる?

業務中や通勤途中にケガをして療養のため休業した場合、労災保険から「休業(補償)給付」が支給されます。 労災保険における「休業日」は、次の3つの要件をすべて満たす日をいいます。 業務上の事由又は通勤による負傷や疾病による […]

第1子の育児休業給付金と第2子の出産手当金は併給が可能。その理由は?

健康保険と雇用保険に加入している社員の場合、産前産後休業中は「出産手当金」(健康保険)が、育児休業中は「育児休業給付金」(雇用保険)が、それぞれ支給されます。(育児休業給付金は一定以上の被保険者期間があることが必要です。 […]

労働基準法に定められている「労使協定」の種類と届出義務の違いは?

労働基準法には、「時間外労働・休日労働に関する協定」(いわゆる「36協定」)をはじめとする様々な「労使協定」について規定されています。 労使協定の締結によって生じる効力と届出義務について整理したいと思います。 労使協定は […]

平成31年4月から国民年金で産前産後期間の保険料免除制度が開始!2~3月に出産する方も一部免除が受けられます!

国民年金の第1号被保険者の産前産後期間の保険料を免除する制度が平成31年4月1日から施行されます。 平成28年12月14日に成立した「公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律」(年金改革 […]

労働条件通知書が電子メールやSNSでも可能に!対応時の留意点やポイントは?

労働基準法第15条第1項は、労働契約の締結に際して、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならないことを規定しています。  §労働基準法 (労働条件の明示)第15条 使用者は、労働契約の締結に際し、 […]

導入が努力義務とされた「勤務間インターバル」の導入のポイントと留意点は?

「労働時間等の設定の改善に関する特別措置法」の改正により、2019年4月から「勤務間インターバル」の導入が事業主の努力義務となります。 「勤務間インターバル」とは、前日の業務終了時間から翌日の業務開始時間まで一定以上の休 […]

平成31年4月からの「長時間労働者に対する医師の面接指導」の主な変更内容と留意点とは?

平成31年4月1日から施行される改正労働安全安衛法では「長時間労働者に対する医師の面接指導」に関して規定の改正が行われます。 今回は、法改正後における長時間労働者に対する医師の面接指導の主な変更内容と留意点について解説し […]

改正労基法で導入された「使用者による年次有給休暇の時季指定義務」のポイント

労働基準法の改正により、使用者は、年次有給休暇が10日以上付与される者に対して5日を時季指定して付与することが義務付けられます。 従来、年次有給休暇は労働者からの請求があった場合に付与することが義務付けられていましたが、 […]

1社分の賃金に基づく労災保険給付は違法と国を提訴。副業・兼業における労災保険の問題点とは?

平成31年1月9日のニュースで、契約社員として2社で勤務し、長時間労働でうつ病を発症した男性が、1社分だけの賃金に基づいて労災保険の休業補償額を算定したのは違法として、国に給付決定の取り消しを求める訴えを大阪地裁に起こし […]